原題 UNFAITHFULLY YOURS![イメージ 1]()
製作年度 1984年
製作国 アメリカ
製作 20世紀フォックス
製作費 $12,000,000
配給 20世紀フォックス
公開 1984年9月14日
上映時間 96分
製作年度 1984年
製作国 アメリカ
製作 20世紀フォックス
製作費 $12,000,000
配給 20世紀フォックス
公開 1984年9月14日
上映時間 96分
監督 ハワード・ジーフ
脚本 ヴァレリー・カーティン
バリー・レヴィンソン
ロバート・クレイン
プレストン・スタージェス(1948)
製作総指揮 ダニエル・メルニック
製作 ジョー・ウィザン
マーヴィン・ワース
撮影 デヴィッド・M・ウォルシュ
音楽 ビル・コンティ
編集 シェルドン・カーン
美術 アルバート・ブレナー
配役 リン・ストールマスター
衣装 クリスティ・ズィ―
出演
ダドリー・ムーア:クロード
ナスターシャ・キンスキー:ダニエラ
アーマンド・アサンテ:マックス
アルバート・ブルックス:ノーマン
キャシー・イェーツ:カーラ![イメージ 2]()
リカルド・リベルティーニ:ジュゼッペ
リチャード・B・シュル:ケラー
脚本 ヴァレリー・カーティン
バリー・レヴィンソン
ロバート・クレイン
プレストン・スタージェス(1948)
製作総指揮 ダニエル・メルニック
製作 ジョー・ウィザン
マーヴィン・ワース
撮影 デヴィッド・M・ウォルシュ
音楽 ビル・コンティ
編集 シェルドン・カーン
美術 アルバート・ブレナー
配役 リン・ストールマスター
衣装 クリスティ・ズィ―
出演
ダドリー・ムーア:クロード
ナスターシャ・キンスキー:ダニエラ
アーマンド・アサンテ:マックス
アルバート・ブルックス:ノーマン
キャシー・イェーツ:カーラ
リカルド・リベルティーニ:ジュゼッペ
リチャード・B・シュル:ケラー
鑑賞 2018年8月30日 DVD(発売元:20世紀フォックス・ホームエンターテインメント)字幕
★★★★☆
満場の笑い声に包まれながら、
ウルサ型の映画ヲタもフツーの人々も
分け隔てなく共有する心地よい一体感。
『カメラを止めるな!』を観ていて、
妙に思い出されたのがこの映画。
自分が高校生の頃。
なんかしょうもないB級ホラーが同時上映
だったが、いまいち思い出せない。
(※もしや『サランドラ』とかだったかも)
あの頃の映画館は週末でなくとも
それなりに人が入っていたし、
口コミやウンチクなんかを抜きにして、
まっさらで映画を楽しめる時代だった。
ウルサ型の映画ヲタもフツーの人々も
分け隔てなく共有する心地よい一体感。
『カメラを止めるな!』を観ていて、
妙に思い出されたのがこの映画。
自分が高校生の頃。
なんかしょうもないB級ホラーが同時上映
だったが、いまいち思い出せない。
(※もしや『サランドラ』とかだったかも)
あの頃の映画館は週末でなくとも
それなりに人が入っていたし、
口コミやウンチクなんかを抜きにして、
まっさらで映画を楽しめる時代だった。
世界的な指揮者のクロードは
チビのおっさんながらイタリアきっての
美人女優ダニエラを嫁にもらい幸せの絶頂。
ところがクズなマネージャーとコミュ力の弱い
お世話係とトンマな私立探偵のせいで、![イメージ 3]()
ダニエラが浮気をしているという話を耳にする。
ありえない!
と初めは一笑に付すクロードであったが、
いやいやあんなに年の離れた、美人の妻なら
決してあり得ないことではない。
オッサンならではのヒガミ根性と被害妄想を
黒々と募らせて行き、やがては同じ楽団の色男
マックスが浮気相手であるという結論に至る。
きっとそうだ。そうに違いないい!
不貞の妻と憎らしい間男に裁きを下すべく、
クロードはある完全犯罪のプランを練り始め
るのだが-
チビのおっさんながらイタリアきっての
美人女優ダニエラを嫁にもらい幸せの絶頂。
ところがクズなマネージャーとコミュ力の弱い
お世話係とトンマな私立探偵のせいで、
ダニエラが浮気をしているという話を耳にする。
ありえない!
と初めは一笑に付すクロードであったが、
いやいやあんなに年の離れた、美人の妻なら
決してあり得ないことではない。
オッサンならではのヒガミ根性と被害妄想を
黒々と募らせて行き、やがては同じ楽団の色男
マックスが浮気相手であるという結論に至る。
きっとそうだ。そうに違いないい!
不貞の妻と憎らしい間男に裁きを下すべく、
クロードはある完全犯罪のプランを練り始め
るのだが-
主演のダドリー・ムーアは70~80年代に
活躍したコメディアン&ミュージシャン。
くるくる天パのちっさいオッサンが嫉妬に
狂ってドタバタと右往左往する様は否応もなく
笑いを誘う。
それでいて堂に入った指揮者っぷり、
ピアノやヴァイオリンの見事な腕前、
そして下から見上げるナイーヴな眼差しと、
大人の男の色気がムンムンであったりする。
実際当時のムーアは世界のでっかい美女相手に
次々と浮名を流すプレイボーイであったとか。
活躍したコメディアン&ミュージシャン。
くるくる天パのちっさいオッサンが嫉妬に
狂ってドタバタと右往左往する様は否応もなく
笑いを誘う。
それでいて堂に入った指揮者っぷり、
ピアノやヴァイオリンの見事な腕前、
そして下から見上げるナイーヴな眼差しと、
大人の男の色気がムンムンであったりする。
実際当時のムーアは世界のでっかい美女相手に
次々と浮名を流すプレイボーイであったとか。
若い男なんて所詮はファストフード。![イメージ 4]()
あなたは世界で一番リッチなレストラン。
サービスは、ちょっと遅いけど
あなたは世界で一番リッチなレストラン。
サービスは、ちょっと遅いけど
そんな風に言われる粋なオッサンになりたい
もんだと中坊ながらに思ったもんだ。
まず、今となってはただのちっさいオッサン
だけども。
若妻役のナスターシャ・キンスキーが
文句なしに美しい。これまでの文芸作や
スリラーなどといった出演作と違い、
本作では一転可愛らしいコメディエンヌぶり![イメージ 5]()
を披露。絶頂期のナタキンを観るだけでも
価値のある一本と言える。
もんだと中坊ながらに思ったもんだ。
まず、今となってはただのちっさいオッサン
だけども。
若妻役のナスターシャ・キンスキーが
文句なしに美しい。これまでの文芸作や
スリラーなどといった出演作と違い、
本作では一転可愛らしいコメディエンヌぶり
を披露。絶頂期のナタキンを観るだけでも
価値のある一本と言える。
脳内では完璧だった完全犯罪も、いざ実行に
移してみればうまく行かないことばかり。
その2段構えに生じるギャップが笑いを
産んでいたわけだが、こんな構成はとうの
昔からあったんじゃないかと思うわけで。
そもそも本作自体が『殺人幻想曲』なる
50年代の作品のリメイクであり、![イメージ 6]()
構成もまるっとそのままらしいのだけど、
そんな構成云々以前に演者の魅力や
音楽映画としての醍醐味、
そして80年代ならではのライトな笑いで
彩った「オリジナル」になっているからこそ、
今でも隠れた名作的な位置づけにあるんでは
ないかと。
パクリ乗っかり当たり前、柳の下の泥鰌に
二番煎じと虚々実々な映画の世界で
「盗作」なんてことを言い出すこと自体が
野暮なんじゃないかと思うわけで。
"UNFAITHFULLY YOURS"
これを『殺したいほど愛されて』なんて、
なんとも絶妙な邦題をつけたもんだ。
移してみればうまく行かないことばかり。
その2段構えに生じるギャップが笑いを
産んでいたわけだが、こんな構成はとうの
昔からあったんじゃないかと思うわけで。
そもそも本作自体が『殺人幻想曲』なる
50年代の作品のリメイクであり、
構成もまるっとそのままらしいのだけど、
そんな構成云々以前に演者の魅力や
音楽映画としての醍醐味、
そして80年代ならではのライトな笑いで
彩った「オリジナル」になっているからこそ、
今でも隠れた名作的な位置づけにあるんでは
ないかと。
パクリ乗っかり当たり前、柳の下の泥鰌に
二番煎じと虚々実々な映画の世界で
「盗作」なんてことを言い出すこと自体が
野暮なんじゃないかと思うわけで。
"UNFAITHFULLY YOURS"
これを『殺したいほど愛されて』なんて、
なんとも絶妙な邦題をつけたもんだ。