原題 BLADE Ⅱ![イメージ 1]()
製作年度 2002年
製作国 アメリカ、ドイツ
製作 ニューライン・シネマ提供
アメン・ラー・フィルムズ
マーベル・エンタープライズ
イマジナリー・フォーセズ他
製作費 $54,000,000
国内配給 日本ヘラルド
日本公開 2002年6月15日
上映時間 117分
製作年度 2002年
製作国 アメリカ、ドイツ
製作 ニューライン・シネマ提供
アメン・ラー・フィルムズ
マーベル・エンタープライズ
イマジナリー・フォーセズ他
製作費 $54,000,000
国内配給 日本ヘラルド
日本公開 2002年6月15日
上映時間 117分
監督 ギレルモ・デル・トロ
脚本 デヴィッド・S・ゴイヤー
原案 マーヴ・ウォルフマン
ジーン・コーラン
製作総指揮 スタン・リー
マイケル・ド・ルーカ
トビー・エメリッヒ他
製作 ペーター・フランクフルト
パトリック・J・パーマー
ウェズリー・スナイプス他
撮影 ガブリエル・ベリスタイン
音楽 マルコ・ベルトラミ
編集 ピーター・アマンドソン![イメージ 2]()
美術 キャロル・スパイアー
配役 ナンシー・フォイ
衣装 ウェンディ・パートリッジ
武術指導 ドニー・イェン
クリーチャー創作 スティーヴ・ジョンソン
出演
ウェズリー・スナイプス:ブレイド
クリス・クリストファーソン:ウィスラー
ロン・パールマン:ラインハルト
レオノア・ヴァリラ:ニッサ
ノーマン・リーダス:スカッド
トーマス・クレッチマン:ダマスキノス
ルーク・ゴス:ノーマック
脚本 デヴィッド・S・ゴイヤー
原案 マーヴ・ウォルフマン
ジーン・コーラン
製作総指揮 スタン・リー
マイケル・ド・ルーカ
トビー・エメリッヒ他
製作 ペーター・フランクフルト
パトリック・J・パーマー
ウェズリー・スナイプス他
撮影 ガブリエル・ベリスタイン
音楽 マルコ・ベルトラミ
編集 ピーター・アマンドソン
美術 キャロル・スパイアー
配役 ナンシー・フォイ
衣装 ウェンディ・パートリッジ
武術指導 ドニー・イェン
クリーチャー創作 スティーヴ・ジョンソン
出演
ウェズリー・スナイプス:ブレイド
クリス・クリストファーソン:ウィスラー
ロン・パールマン:ラインハルト
レオノア・ヴァリラ:ニッサ
ノーマン・リーダス:スカッド
トーマス・クレッチマン:ダマスキノス
ルーク・ゴス:ノーマック
鑑賞 2018年3月23日
DVD(発売元:ポニーキャニオン)字幕
★★★☆☆
DVD(発売元:ポニーキャニオン)字幕
★★★☆☆
『ミミック』で意気揚々ハリウッドに
乗り込んで行ったデルトロはん。
やはり複雑怪奇なメジャーの水は
なかなか馴染めなかったようで、
「思い通りの映画作りが出来なかった」と
不完全燃焼気味なコメントを残していた。
その後スペインに招かれての![イメージ 3]()
『デビルズ・バックボーン』がウルサ型の
評論家筋や映画祭等で評価されるも、
デルトロはんはまたハリウッドに戻って来た。
それがこの映画。
ご存知マーベル印のコミック映画化で、
しかもパート2。
いかにもメジャーのだらしない商売臭が漂う
ブロックバスター映画である。
やはり複雑怪奇なメジャーの水は
なかなか馴染めなかったようで、
「思い通りの映画作りが出来なかった」と
不完全燃焼気味なコメントを残していた。
その後スペインに招かれての
『デビルズ・バックボーン』がウルサ型の
評論家筋や映画祭等で評価されるも、
デルトロはんはまたハリウッドに戻って来た。
それがこの映画。
ご存知マーベル印のコミック映画化で、
しかもパート2。
いかにもメジャーのだらしない商売臭が漂う
ブロックバスター映画である。
正直デルトロのフィルモグラフィの中でも
最も「らしさ」が希薄な一本と言っていい。
ただだからと言って、メジャーの畑に
嫌々出稼ぎに来ている風では決してなく。
そこかしこに彼ならではのマニアックな
蘊蓄が盛り込まれていたりする。
1作目は当時大流行したアタマ悪い系の
CGアクションホラーであったが、
本作でも基本的なスタンスはほぼ同様。
ウェズリー・スナイプスのクールなドヤ顔を
フィーチャーしたオレ様コスプレ映画である。
が、デルトロはかねてより敬愛していた
メキシコのコミック作家マイク・ミニョーラ
をコンセプトデザイナーに招聘。
ゴシックテイストの効いたダークな世界観
は作品のIQ指数を3割程UPさせた。
因みにこの経緯がミニョーラの代表作![イメージ 4]()
『ヘルボーイ』映画化に繋がる。
と言うか初めからソコ狙いだったと思われ。
最も「らしさ」が希薄な一本と言っていい。
ただだからと言って、メジャーの畑に
嫌々出稼ぎに来ている風では決してなく。
そこかしこに彼ならではのマニアックな
蘊蓄が盛り込まれていたりする。
1作目は当時大流行したアタマ悪い系の
CGアクションホラーであったが、
本作でも基本的なスタンスはほぼ同様。
ウェズリー・スナイプスのクールなドヤ顔を
フィーチャーしたオレ様コスプレ映画である。
が、デルトロはかねてより敬愛していた
メキシコのコミック作家マイク・ミニョーラ
をコンセプトデザイナーに招聘。
ゴシックテイストの効いたダークな世界観
は作品のIQ指数を3割程UPさせた。
因みにこの経緯がミニョーラの代表作
『ヘルボーイ』映画化に繋がる。
と言うか初めからソコ狙いだったと思われ。
モンスター映画を作るためにはと、
特殊メイク職人としてキャリアをスタート
させたデルトロはん。
クリーチャーの病的なほどの作り込みに
ついては既に定評のあったところだけども、
本作においてもたいして作り甲斐のない
ヴァンパイアを脇に追いやって![イメージ 5]()
「リーパー」なる新キャラを投入。
クリーチャー創作は『フライトナイト』や
『ゴーストバスターズ』の名手スティーヴ・
ジョンソン。下顎がバリバリ裂けて
中からエログロな触手が飛び出すあたりは
『プレデター』というか『バイオハザード』
というかなのだけど、『物体X』を彷彿と
させるヌルヌルベトベトの解剖シーンは
そこまでやるか?と思うほどのコダワリ様。
それでいてモンスターの悲哀をさりげなく![イメージ 6]()
描き出すあたりがやはりデルトロらしい。
リーパーが創造主に「なぜ作った?」
問いかける件は紛れもなくフランケンシュ
タインだ。
特殊メイク職人としてキャリアをスタート
させたデルトロはん。
クリーチャーの病的なほどの作り込みに
ついては既に定評のあったところだけども、
本作においてもたいして作り甲斐のない
ヴァンパイアを脇に追いやって
「リーパー」なる新キャラを投入。
クリーチャー創作は『フライトナイト』や
『ゴーストバスターズ』の名手スティーヴ・
ジョンソン。下顎がバリバリ裂けて
中からエログロな触手が飛び出すあたりは
『プレデター』というか『バイオハザード』
というかなのだけど、『物体X』を彷彿と
させるヌルヌルベトベトの解剖シーンは
そこまでやるか?と思うほどのコダワリ様。
それでいてモンスターの悲哀をさりげなく
描き出すあたりがやはりデルトロらしい。
リーパーが創造主に「なぜ作った?」
問いかける件は紛れもなくフランケンシュ
タインだ。
そしてアクション指導にまだブレイクする
前のドニー・イェンを香港から招聘。
前作もアクションは評判が良かったが、
今回は更にグレードアップ!
…と言っていいのかどうか(笑)
高いところでぴょんぴょん跳ね回って
刃物をギンギンガンガン撃ち合う様子は![イメージ 7]()
どう見ても香港映画。なんとなく違うだろ
という気もするのだけど、これもデルトロ
はんのシュミなんだろうなきっと。
前のドニー・イェンを香港から招聘。
前作もアクションは評判が良かったが、
今回は更にグレードアップ!
…と言っていいのかどうか(笑)
高いところでぴょんぴょん跳ね回って
刃物をギンギンガンガン撃ち合う様子は
どう見ても香港映画。なんとなく違うだろ
という気もするのだけど、これもデルトロ
はんのシュミなんだろうなきっと。
デルトロ映画と言うと
『パンズ・ラビリンス』や
今回の『シェイプ・オブ・ウォーター』の
ような、どこか趣のあるこぢんまりとした
作品が評価されがちであって、
こうしたハリウッドの商業映画は![イメージ 8]()
所謂「実績づくり」のようなもんかと
思っていたのだけど、デルトロにとっては
むしろ逆だったのかもしれない。
映画祭や賞レースで「誉められる」作品で
ステータスを上げてスポンサーを付けて、
自分の趣味を生かせる作品にしっかりと
お金を使う。単に金と欲に塗れたショウビ
『パンズ・ラビリンス』や
今回の『シェイプ・オブ・ウォーター』の
ような、どこか趣のあるこぢんまりとした
作品が評価されがちであって、
こうしたハリウッドの商業映画は
所謂「実績づくり」のようなもんかと
思っていたのだけど、デルトロにとっては
むしろ逆だったのかもしれない。
映画祭や賞レースで「誉められる」作品で
ステータスを上げてスポンサーを付けて、
自分の趣味を生かせる作品にしっかりと
お金を使う。単に金と欲に塗れたショウビ
ズの都じゃない。
キングコングやフランケンシュタイン、
半魚人ギルマンを生み出してきたハリウッド
こそが、このヒトの目指す檜舞台だったん
でしょう。
今回そのハリウッドで頂点に立ってしまった
デルトロはん。恐らく次は思い通りの環境で
「ずっとやりたかったこと」に全力を注いで
くることかと。
キングコングやフランケンシュタイン、
半魚人ギルマンを生み出してきたハリウッド
こそが、このヒトの目指す檜舞台だったん
でしょう。
今回そのハリウッドで頂点に立ってしまった
デルトロはん。恐らく次は思い通りの環境で
「ずっとやりたかったこと」に全力を注いで
くることかと。