原題 "JOHN WICK : CHAPTER2"![イメージ 1]()
製作年度 2017年
製作国 アメリカ、香港、イタリア、カナダ
製作 サミット・エンターテインメント
サンダーロード・ピクチャーズ
87イレブン
ライオンズゲート他
製作予算 $40,000,000
国内配給 ポニー・キャニオン
日本公開 2017年7月7日
上映時間 122分
製作年度 2017年
製作国 アメリカ、香港、イタリア、カナダ
製作 サミット・エンターテインメント
サンダーロード・ピクチャーズ
87イレブン
ライオンズゲート他
製作予算 $40,000,000
国内配給 ポニー・キャニオン
日本公開 2017年7月7日
上映時間 122分
監督 チャド・スタエルスキ
脚本 デレク・コルスタッド
製作総指揮 デヴィッド・リーチ
キーユン・ロン
ケヴィン・フレイクス
ロバート・ベルナッキ他
製作 ベイジル・イワニーク
エリカ・リー他
撮影 ダン・ローストセン
音楽 タイラー・ベイツ
ジョエル・J・リチャード
編集 エヴァン・シーフ
配役 ジェシカ・ケリー
スザンヌ・スミス![イメージ 2]()
美術 ケヴィン・カヴァナー
衣装 ルカ・モスカ
出演
キアヌ・リーヴス:ジョン・ウィック
リカルド・スカマルチョ:サンティノ
イアン・マクシェーン:ウィンストン
ルビー・ローズ:アレス
コモン:カシアン
ランス・レディック:シャロン
ローレンス・フィッシュバーン:ボウリー
フランコ・ネロ:ジュリアス
脚本 デレク・コルスタッド
製作総指揮 デヴィッド・リーチ
キーユン・ロン
ケヴィン・フレイクス
ロバート・ベルナッキ他
製作 ベイジル・イワニーク
エリカ・リー他
撮影 ダン・ローストセン
音楽 タイラー・ベイツ
ジョエル・J・リチャード
編集 エヴァン・シーフ
配役 ジェシカ・ケリー
スザンヌ・スミス
美術 ケヴィン・カヴァナー
衣装 ルカ・モスカ
出演
キアヌ・リーヴス:ジョン・ウィック
リカルド・スカマルチョ:サンティノ
イアン・マクシェーン:ウィンストン
ルビー・ローズ:アレス
コモン:カシアン
ランス・レディック:シャロン
ローレンス・フィッシュバーン:ボウリー
フランコ・ネロ:ジュリアス
鑑賞 2017年7月11日
仙台東宝シネマズ 字幕
★★★★☆
仙台東宝シネマズ 字幕
★★★★☆
キアヌ・リーヴスというひとは、
地下鉄で新聞読むわクツはボロボロに
なるまで履きこむわ、来日の度に
お気に入りのラーメン店をハシゴして
挙句の果てには激太りとか、
およそ大スターらしからぬ行動がツトに
知られるところ。
こうした逸話が一般庶民には好ましく
感じられ、ともすれば「カッコイイ」
とか「人間性が出来てる」とか言われ![イメージ 3]()
たりするけども、私はどちらかと言えば
只の「変わり者」じゃないかと思う。
だって、小さなケーキを買って公園の
ベンチで一人クリスマスやってたとか、
ホームレスのおっちゃんとウイスキーを
ラッパで回してたとか、
どう考えたってマトモじゃない。
私もこの役者さんは好きだし
確かにカッコイイとも思うけど、
それよりこの人はなんだか「面白い」。
偏ってて、不器用で、ちょっと抜けてて。
周りにもごくたまにいるじゃないか、
決して狙ってるわけじゃないけど、
とにかく一緒にいて飽きない人。
地下鉄で新聞読むわクツはボロボロに
なるまで履きこむわ、来日の度に
お気に入りのラーメン店をハシゴして
挙句の果てには激太りとか、
およそ大スターらしからぬ行動がツトに
知られるところ。
こうした逸話が一般庶民には好ましく
感じられ、ともすれば「カッコイイ」
とか「人間性が出来てる」とか言われ
たりするけども、私はどちらかと言えば
只の「変わり者」じゃないかと思う。
だって、小さなケーキを買って公園の
ベンチで一人クリスマスやってたとか、
ホームレスのおっちゃんとウイスキーを
ラッパで回してたとか、
どう考えたってマトモじゃない。
私もこの役者さんは好きだし
確かにカッコイイとも思うけど、
それよりこの人はなんだか「面白い」。
偏ってて、不器用で、ちょっと抜けてて。
周りにもごくたまにいるじゃないか、
決して狙ってるわけじゃないけど、
とにかく一緒にいて飽きない人。
こここそがキアヌという大スターの強み
であって、このところは敢えてこうした
「らしくなさ」を前面に出すことで
着実に芸風を広げてきている気がする。
最初におや?と感じたのは初監督を務めた
『ファイティング・タイガー』。
『マトリックス』の時に自分のスタント
ダブルだったタイガー・チェンをスター
にしてやりたいとの思いから製作に乗り![イメージ 4]()
出したという経緯も泣かせるが、
ふてぶてしいラスボス役の嬉々とした演じ
ぶりにはキアヌが心底芝居を楽しんでいる
感があった。
イーライ・ロスの『ノック・ノック』では
2人のエロ美女に散々振り回された挙句に
大声で泣き喚くという空前絶後に情けない
無様を晒してのけ、その後の『ネオン・
デーモン』ではエル・ファニングさんに
夜這いをかけるモーテルの管理人役。
全ての男がエル・ファニングさんの美に
ひれ伏す中、唯一人ゲスな佇まいを崩さ
ないキアヌの存在は本作における一服の
清涼剤ですらあった。
であって、このところは敢えてこうした
「らしくなさ」を前面に出すことで
着実に芸風を広げてきている気がする。
最初におや?と感じたのは初監督を務めた
『ファイティング・タイガー』。
『マトリックス』の時に自分のスタント
ダブルだったタイガー・チェンをスター
にしてやりたいとの思いから製作に乗り
出したという経緯も泣かせるが、
ふてぶてしいラスボス役の嬉々とした演じ
ぶりにはキアヌが心底芝居を楽しんでいる
感があった。
イーライ・ロスの『ノック・ノック』では
2人のエロ美女に散々振り回された挙句に
大声で泣き喚くという空前絶後に情けない
無様を晒してのけ、その後の『ネオン・
デーモン』ではエル・ファニングさんに
夜這いをかけるモーテルの管理人役。
全ての男がエル・ファニングさんの美に
ひれ伏す中、唯一人ゲスな佇まいを崩さ
ないキアヌの存在は本作における一服の
清涼剤ですらあった。
そして『ジョン・ウィック』は一時低迷
していたキアヌが復活の狼煙を上げた作品
だけども、これが格好のハマリ役となった
のは他でもない、そんなキアヌが持つ
「面白さ」がフルに活かされた役柄だから
だと思う。
斬新でコーフンもののアクションは勿論の
こと、近年のキアヌとしては目の覚めるよ
うなカッコ良い役ではあるけども、
このジョン・ウィックという男は決して![イメージ 5]()
全うなヒーローではない。
正義とか大義とか言った本来ヒーローの
行動原理と言えるものが彼にはない。
絆とか義理とかいうものがあるにはあるが、
どちらかと言えばそんな面倒なものを
シャラくせえとばかりにブチ壊してしまう
のがジョン・ウィックだ。
そもそも前作では一匹の子犬とお気に入り
の車のためにNYのロシアンマフィアを
まるっと壊滅させ、今回は自宅を燃やされ
たことに発奮して全世界の殺し屋を片っ端
から撫で切りにして行く。
そもそも子犬は名前すら付けてもらってい
ないし、車だって本作の冒頭でスクラップ
にされている。
モノ自体にまるで執着がないのは
キアヌ本人のヘンな逸話にも相通じるが
「誰が来ようと、全員殺す」
その台詞通り、自分に刃を向けるやつは
許さねえ。それだけ。
義憤なんかじゃなく、まるっきりの私怨。
もっと言えば「我(が)」だ。
親バカが高じてパリに死体の山を築いた
リーアム・ニーソンの『96時間』も
極端だったがこちらはもっと酷い。![イメージ 6]()
正直これでイイのかと言いたくもなるが、
でもそこが面白い。
そして行く先々でアメックスみたいな
カスタマーサービスが受けられる裏社会の
大ボラ的世界観に、この偏ったキャラが
いかにもマッチする。
していたキアヌが復活の狼煙を上げた作品
だけども、これが格好のハマリ役となった
のは他でもない、そんなキアヌが持つ
「面白さ」がフルに活かされた役柄だから
だと思う。
斬新でコーフンもののアクションは勿論の
こと、近年のキアヌとしては目の覚めるよ
うなカッコ良い役ではあるけども、
このジョン・ウィックという男は決して
全うなヒーローではない。
正義とか大義とか言った本来ヒーローの
行動原理と言えるものが彼にはない。
絆とか義理とかいうものがあるにはあるが、
どちらかと言えばそんな面倒なものを
シャラくせえとばかりにブチ壊してしまう
のがジョン・ウィックだ。
そもそも前作では一匹の子犬とお気に入り
の車のためにNYのロシアンマフィアを
まるっと壊滅させ、今回は自宅を燃やされ
たことに発奮して全世界の殺し屋を片っ端
から撫で切りにして行く。
そもそも子犬は名前すら付けてもらってい
ないし、車だって本作の冒頭でスクラップ
にされている。
モノ自体にまるで執着がないのは
キアヌ本人のヘンな逸話にも相通じるが
「誰が来ようと、全員殺す」
その台詞通り、自分に刃を向けるやつは
許さねえ。それだけ。
義憤なんかじゃなく、まるっきりの私怨。
もっと言えば「我(が)」だ。
親バカが高じてパリに死体の山を築いた
リーアム・ニーソンの『96時間』も
極端だったがこちらはもっと酷い。
正直これでイイのかと言いたくもなるが、
でもそこが面白い。
そして行く先々でアメックスみたいな
カスタマーサービスが受けられる裏社会の
大ボラ的世界観に、この偏ったキャラが
いかにもマッチする。
先の『ファイティング・タイガー』の件も
そうだったけど、『マトリックス』製作時の
仲間には本当に感謝の気持ちが強いようで、
本作も当時のスタントマンだったチャド・
スタエルスキとデヴィッド・リーチに
成功してもらいたい一心で主役を買って
出たんだとか。
ひさびさの2ショットだったローレンス・
フィッシュバーンもやはりそういうこと
なんだろうかね。
すませんキアヌ、やっぱりいい奴だな(笑)
こうしたノリノリの人間関係が作品に
反映されるのはとてもイイことじゃないか
と思うわけで。
続く『チャプター3』が既に製作が始まっ
たとか。もちろん主要スタッフは一緒。
公開はまだ未定ながら、全く以て鉄板の
期待しかしてこない。
そうだったけど、『マトリックス』製作時の
仲間には本当に感謝の気持ちが強いようで、
本作も当時のスタントマンだったチャド・
スタエルスキとデヴィッド・リーチに
成功してもらいたい一心で主役を買って
出たんだとか。
ひさびさの2ショットだったローレンス・
フィッシュバーンもやはりそういうこと
なんだろうかね。
すませんキアヌ、やっぱりいい奴だな(笑)
こうしたノリノリの人間関係が作品に
反映されるのはとてもイイことじゃないか
と思うわけで。
続く『チャプター3』が既に製作が始まっ
たとか。もちろん主要スタッフは一緒。
公開はまだ未定ながら、全く以て鉄板の
期待しかしてこない。